1947-12-07 第1回国会 衆議院 農林委員会 第60号
同時にまた現在國立の農林省の岩手種畜牧場がございますが、これもまた東北の、特に岩手縣としましては、今後の農業經營が立體的に畜産、いわゆる酪農を取入れての總合的な經營形體に移行されなければ、とうてい將來のあの地帶の農業は完全なものでないと考えますので、この岩手にありますところの種畜牧場を、そうした將來の立體農業、酪農經營というような面におきまして、もつともつとこれを強化していただいて、そうして岩手山麓一帶
同時にまた現在國立の農林省の岩手種畜牧場がございますが、これもまた東北の、特に岩手縣としましては、今後の農業經營が立體的に畜産、いわゆる酪農を取入れての總合的な經營形體に移行されなければ、とうてい將來のあの地帶の農業は完全なものでないと考えますので、この岩手にありますところの種畜牧場を、そうした將來の立體農業、酪農經營というような面におきまして、もつともつとこれを強化していただいて、そうして岩手山麓一帶
このことはしばしば申し上げまするように、土地改革を完全に行つて、しかしてその上に經營の方面においても、多角經營的、立體的なる農業經營を採用いたしまして、いわゆる農業五箇年計畫と申しまするか、五箇年というのばかりに、今ここに申し上げたのでありまするが、一定年内におきまするところの基本的なる農業計畫を立てますならば、世界農業恐慌というのは、いま二年三年の間にすぐ來るのではないのでありますから、十分この間
そこでここに農業五ヶ年計畫というような一應五ヶ年の年限を切つて、協同組合、或いは先刻申し上げました通りに立體的多角的農業經營に移行して日本の農業の計畫的なる立場をとつて行きますならば、大體においてさようなる時期においても日本の農業は十分防衞できる。併しこういうことを放任しておきますならば、今指摘のような非常に大きな問題が起つて來ますので、一日も早くこれに取りかかつて行きたい。
そこで將來立體的の、多角經營農業によつて行きたいとうい御抱負を承りましたが、この日本の中でも新潟縣でありまするとか、東北地方の單作地帶に對して、或いは新聞などで農林大臣の御抱負も承つておりまするが、どういうふうな立體手な多角經營農業を推進なさつて行く御抱負であるか、それを拜聽いたしたいと存じます。
又立體的にいたすといたしましても、そう簡單には參らんと思うという御質問であると考うるのでありますが、單作地帶に對する私の考え方といたしましては、農業というものは適地適作主義というものを無視してはこれは成立しないのでありますので、單作地帶において相當農家の引合うような制度を考えることは固よりであります。
實際に生まれた運動が、その運動にふさわしい具體的な目標を掲げて發展せられれば、かようなもろもろの地域と職域における運動が、立體的な多面的なものとして、全體として活き活きとした國民運動になることが望ましいのではないか、こういうふうに考えたのであります。
ただ問題はしばしば申し上げますように、家畜の重點でありますところの飼料が、まことに不足をいたしておるために、りつぱなる計畫が立たないのでありますが、われわれといたしましては、先刻申し上げます通り、豫定の飼料を獲得することによつて、御指摘のいわゆる有畜機械化農業、立體的な、多角經營的な農業經營へと、日本の農業を移行したいと、かように存じております。